こんにちは。Hibikiです。
今回は、メルカリの個人情報について取り上げます。
メルカリを利用する上で個人情報(氏名・住所・電話番号など)の登録は必須となっていますが、中には個人情報の取り扱いを不安に思っている方もいるのではないでしょうか?
例えば、メルカリを退会した後、これらの個人情報は全て削除されるのでしょうか?
今回は、メルカリ退会後の個人情報の取扱いについて解説いたします。
メルカリ退会後の個人情報は削除してもらえる?
結論からいうと、メルカリを退会しても一度登録した個人情報は削除されず、運営会社が保有し続けることになります。
この点について、公式サイトでは次のように説明されています。
メルカリで利用できるアカウントは一つのみです。
退会後、再登録を希望される場合も、過去のアカウントを復活させる対応となります。
■「https://help.jp.mercari.com/guide/articles/250/」より引用
上記の通り、メルカリが個人情報を保有し続ける理由は本人確認を強化するためなのです。
もし退会したユーザーの個人情報を全て破棄してしまうと、同じユーザーが何度もアカウントを作成できてしまいます。
例えば、詐欺などの不正をはたらいたユーザーでも一度退会してしまえば、再び別のユーザー名でアカウントを作成することが可能となります。
この状況を許してしまうと、結果的にメルカリは詐欺などの不正を助長させてしまうことになります。
そうすると、健全なユーザーに多大な損害が発生してしまうため、メルカリでは「1ユーザーにつき1アカウント」を徹底しているのです。
それを実現するための具体的な方法が「一度登録された個人情報を半永久的に保持し続ける」ということになります。
確かに、個人情報が半永久的に残ってしまうことにもリスクは伴います。
近年では国内外からのサイバー攻撃が多発しているため、万が一、メルカリが攻撃を受ければ、保有している個人情報が外部に流出するという事態も十分にあり得ます。
しかし、そのリスクを回避するために退会したユーザーの個人情報を全て破棄してしまうと、今度はメルカリ内における詐欺などの不正を助長する事態を招く恐れがあるのです。
このように、個人情報を保持し続けることと破棄することには双方にメリットとデメリットが存在します。
もしメルカリに個人情報を絶対に渡したくないという方は「最初から利用しない」というのが現段階における最善策となります。
ちなみに、メルカリが退会したユーザーの個人情報を保持し続ける理由としては次のような目的も存在します。
これは、複数アカウント作成防止や、違法な取引等により、捜査当局や税務当局などから、開示請求があった際、情報を提出するためです。
■「https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11250658346」より引用
上記の通り、メルカリが個人情報を半永久的に保持し続けるのは警察や税務署などの調査に協力するという一面も含まれているのです。
削除依頼をすれば削除してもらえる?
メルカリは半永久的に個人情報を保持し続けますが、これには例外があります。
というのも、正当な理由があれば個人情報を削除してもらえるケースがあるからです。
その場合、弊社グループは、必要な範囲内で遅滞なく調査を行い、弊社グループの不適切な取扱いが認められる場合等お客様の求めに合理的な理由があると認められるときは、お客様の権利利益を保護するために必要な範囲において当該個人情報の利用停止もしくは消去または第三者への提供の停止を行います。
■「https://static.jp.mercari.com/privacy」より引用
削除の要件である「合理的な理由があると認められるとき」はケースバイケースですが、メルカリがあなたの個人情報を保持し続けることで、あなたに明確な不利益が生じている時などがこれに該当するでしょう。
この場合は以下の問い合わせ先に連絡して下さい。
東京都港区六本木6-10-1
六本木ヒルズ森タワー18F
株式会社メルカリ 個人情報担当者宛
ただ、個人情報を削除してもらえるか否かは「合理的な理由があると認められるとき」であるため、ここに削除依頼を出したとしても個人情報を削除してもらえるという保証はありません。
実際のところ、こちらに削除依頼を出したところ、1回目(簡易書留)は受取拒否されたと報告しているユーザーがいたのです。
メルカリは、サポートに連絡しても対応してもらえず、個人情報の削除を書面で依頼したら、受取拒否されました。
書面の受取すら拒否するのは、企業としてあり得ないです。
個人情報保護法の改正で、対応する義務があります。
心穏やかではなく、書き殴ってしまい、字が汚くてすみません。#メルカリ pic.twitter.com/oKugPMnpcr— 大郷大介【ニューマン社長】 (@NEWMAN_DAI) November 14, 2024
このユーザーは取引相手から自身の住所をSNSで晒されてしまい、早急に個人情報を削除する必要がありました。
一見すると「合理的な理由があると認められるとき」に該当しそうなものですが、メルカリは削除依頼の申し出を受取拒否したのです。
この対応を受けて、このユーザーは2回目の削除依頼を行うことになりましたが、その時は内容証明郵便にて依頼を出したそうです。
すると、今度は受領(受取完了)になったようです。
【ご報告】メルカリの個人情報担当者宛に、個人情報の削除請求書を簡易書留で送ったところ、受取拒絶された件で、書留郵便(内容証明)で再送したところ、受領されました!
最初から内容証明で送るべきというご指摘がありましたが、個人情報保護法による請求は、普通郵便でも受付義務があります。↓ https://t.co/kRNrOxEVpt pic.twitter.com/uUdF51gfjM
— 大郷大介【ニューマン社長】 (@NEWMAN_DAI) November 19, 2024
しかし、このユーザーが自身の個人情報を削除してもらえたのかまでは明らかになっていないため、実際のところは不明のままとなっています。
Twitterで「個人情報 削除してもらえた」というキーワードで検索しても、これに該当するツイートは1件もヒットしないことから、やはり、個人情報を削除してもらうハードルは想像よりも高そうです。
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