こんにちは。Hibikiです。
今回は、メルカリの「あんしん鑑定サービス」を解説いたします。
メルカリでは一定の高額商品に限り、その真贋を鑑別してくれるサービスが存在します。
私も高額なブランドバッグを出品しており、既に「あんしん鑑定サービス」を設定してあります。
同サービスの鑑定料は購入者が負担するため、一見すると、出品者には何のデメリットもないように思えてしまいます。
果たして、「あんしん鑑定サービス」を利用したことで出品者にデメリットは生じないのでしょうか?
メルカリの「あんしん鑑定サービス」は出品者にデメリットはある?
結論から言うと、「あんしん鑑定サービス」を利用することで出品者にデメリットが生じる可能性はゼロではありません。
公式サイトで説明されている部分だけで言えば、もし偽物と鑑定された場合、その取引は強制的にキャンセルとなります。
その後、商品は出品者の元に返送されますが、その返送料は出品者の負担(着払い)となります。
この返送料の負担というのが、最初に考えられる出品者側のデメリットとなります。
ただし、これ以外にも以下のようなデメリットが生じる可能性があります。
(1)本物なのに偽物だと誤鑑定される
(2)一度誤鑑定された商品は出品できなくなる
(3)アカウントが停止される
本物なのに偽物だと誤鑑定される
真贋を鑑定しているのは「IVA株式会社」で、同社は国内最大級の真贋鑑定サービス「FAKEBUSTERS(フェイクバスターズ)」を運営しています。
しかし、いくら真贋の鑑定を専門的に行っている会社とはいえど、その鑑定率は100%ではありません。
実際のところ、過去にレプリカ(偽物)のポケモンカードを本物と誤鑑定してしまった事例があるのです。
その事例を解説しているのが以下の動画です。
上記の通り、この投稿者が把握しているだけでも、鑑定ミスと思われる事例が3件も発生していたのです。
もちろん、これは氷山の一角であって、泣き寝入りしたケースや発覚していないケースなども含めると、鑑定ミスの事例はまだまだ増えるでしょう。
ただ、これらの事例では「偽物→本物」という誤鑑定の疑いですが、「本物→偽物」と誤鑑定してしまう逆パターンも存在するはずです。
そうなると、出品者としては本物の商品を着払いで返送されてしまい、せっかくのチャンスを逃してしまうことになります。
確かに、「あんしん鑑定サービス」は出品者・購入者の双方に大きなメリットがありますが、人間が鑑定している以上、鑑定ミスが発生する確率をゼロにすることは出来ないという点は予め知っておくといいでしょう。
一度誤鑑定された商品は出品できなくなる
これはあくまでも可能性の話ですが、たとえ本物でも一度偽物と誤鑑定されてしまった商品は再出品できなくなる可能性が考えられます。
もちろん、再出品そのものは可能ですが、以前と同じ写真や説明文をそのまま使って再出品した場合、メルカリ側で出品を削除されてしまう恐れがあります。
メルカリ側としては一度偽物と鑑定されたものが再び出品されてしまっては、サービスや会社の信用度を大きく落としてしまう恐れがあります。
当然、メルカリ側は偽物と鑑定された商品の情報を把握しているはずなので、そのような商品が再び出品されれば、運営側の判断で削除されてしまうのも当然と言えます。
アカウントが停止される
たとえ本物であっても偽物と誤鑑定されてしまった場合、最も恐ろしい事態がアカウントの停止(BAN)です。
メルカリでは偽物を厳しく取り締まっているため、偽物と判断・鑑定された場合、出品者には何らかのペナルティーが科せられる可能性があります。
実は、メルカリでブランドバッグを「あんしん鑑定サービス」付きで出品したところ、これが偽物と鑑定されてしまい、出品者のアカウントが停止されてしまったというエピソードが報告されているのです。
その件がこちらです。
手続きに沿って、あんしん鑑定の取引フローに従い、進めていたところ運営から出品された商品が偽物だったこと、商品は返却されること、アカウント停止処分であること、そして同じ人物で別アカウントを作って出品した際に、次回偽物を出品したら警察に通報すると連絡がありました。
■「https://note.com/haruki816/n/n5e32c1f44717」より引用
この件は投稿者の知人のケースですが、概要としては以下の通りとなります。
・ギャランティーカード(保証書)あり
・販売価格は相場の2割引きほど
(2)2年ほど使用した後、これを売却するためにメルカリに出品
・「あんしん鑑定サービス」付き
(3)鑑定の結果、バッグは偽物と判定される
・バッグは着払いで返送
・アカウントは停止
・同様の行為が発覚次第、警察に通報すると警告を受ける
知人Aさんは本物だと思ってバッグを購入したものの、実際にはこれが偽物と判定されてしまい、Aさんのアカウントが停止に追い込まれてしまったというわけです。
Aさんは問題のバッグをメルカリで購入した経緯から、バッグの流通経路を確認することが出来ず、出品者の説明を信用するほかありませんでした。
このように二次流通で購入したブランドものなどは特に注意が必要で、自分にはその意図はなくても、偽物品の流通に加担してしまうケースがあります。
また、これによってアカウントを停止される危険性もあるから、これも「あんしん鑑定サービス」を利用する上でのデメリットとして考えておくといいでしょう。
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